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CR(コンポジットレジン)

CR修復の流れは以下の通りです。

歯を最小限で削る

(必要に応じて麻酔を使いますが、使用せずに済むケースが多いです)

ボンディング剤(接着剤)を塗布し、光を照射する。

CRを充填し、光を照射して硬化させる。

形態修正、研磨を行って終了

手順のみ示すと以上です。

一回で完了する治療ですし、ただ削って詰めるだけの簡単な治療に見えますね。

しかし実際は、一つ一つの行為に対して大切なルールがあり、そのルールを順守しつつミクロ単位で限りなく細かく精密に行わなければならないことなど、やり方によっては完成度に差が出やすいデリケートな治療法です。

例えば、ボンディングの工程では、まず大原則である「患部に唾液を触れさせない」ための準備をしっかり事前に行う必要があります。

口腔内には約700種類もの細菌が生息し、唾液1ml中には1億個もの細菌が含まれます。

患部に唾液が少し触れただけでも多く細菌に汚染され、さらに被膜によって接着を阻害してしまいます。

そして、清潔な状態でボンディング剤を塗布(ここにも注意点がありますが省略します)した後には、

十分に時間をおいて「樹脂含浸層(接着剤が歯に浸み込むような構造)」を形成させます。

​ここで時間が足りないと接着力が落ちてしまいます。

次に、エアブローでボンディング剤に含まれる水分などの余剰成分を飛ばしますが、ここでも時間をかけてしっかりエアーを当てる必要があります。

流動性がなくなるまで全体をしっかり飛ばしておかないと、接着力が低下してしまいます。

他にも注意点はありますが、

接着剤をただ塗るだけでも、多くのことに留意する必要があるのです。

​もちろん他の工程にも山ほど気を付けることがあります。

CR修復は一見簡単そうに見えますが、このように操作の一つ一つが繊細な治療法だとご理解いただけたと思います。

CRの特徴

一回で終了できる。

削る量が最も少なくて済む治療である。

小さな修復が適応症。

部位によっては、再治療のサインがわかりやすい。

比較的安価である。(通常の虫歯治療であれば保険診療3割負担で1歯1000円前後)

※審美治療など、自費で行う場合の治療費はこちら

CRは白色なので、歯と同じような白さを再現しやすい。

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